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10分でフィギュア完成!今話題の3Dプリンター使用レポート@Fab Cafe


 

先日、前々から行きたいと思っていた念願のFab Cafeに行ってきました!3Dプリンターをさわれるらしいと聞き、何か作ってみたいと興味を持っていたのです。

渋谷の道玄坂にあるこのカフェ、3Dプリンターやレーザーカッターの使い方をレクチャーしてくれるワークショップが定期的にあるようなのですが、今回は自力で3Dプリンターで何かをプリントアウトするということを自分へのミッションとしました。価格は3Dプリンター10分使用で1000円(1ドリンク込)です。

FabCafe

3Dプリンター使用のリクエストをすると、Fab Cafe備え付けのiPadを渡され、アプリ123D Creatureで各自デザインをするという流れです。試行錯誤の末、私はクマのフィギュアを作ってみました。

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できあがったデザインをお店の方がプリンターにつなげてくれます。

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そこから10分、プリンターの出力を見守ります。足元から徐々に固めていき、フィギュアが現れます。

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完成です!デザイン段階では、表面を滑らかにしたり、手先を丸めたり工夫を凝らしたのですが、プリンターの性能がそこまで追いついていません。3Dプリンターのこれからの可能性に期待しています!

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以下、私が3Dプリンター初体験で感じたポイントです。

1) 3Dプリンターは思ったよりもずっと小さかった!

new_cube-300x239Fab Cafeに設置されていたのは、Cubeというお手頃価格の初心者向け3Dプリンター。おおよそ30cm四方というサイズです。

私の中では、3Dプリンターはまだまだ小型化が進んでおらず、そこが普及の足かせになっていると思い込んでいたので、普通に家庭にも置けそうなこのサイズに驚きました。

価格はなんと16万円で、量販店でも気軽に買えるそう。

 

2)(手の届く)3Dプリンンターは、まだまだ性能が未熟

とはいえ、このレベルの 3Dプリンターの性能は、まだまだ満足いくレベルではないというのが触れてみての実感。

色も1色しか出力できませんし(複数色を使い分けるのは、もう1ランク上の3Dプリンターが必要となり、価格は40万円以上となります。)形の精度もデザインしたそのままが再現されるわけではなく、もう一歩といった感じでした。

すでに、GEが医療機器やエンジンの生産に3Dプリンターを使い(20年以内にGEの生産の50%を3Dプリンターで行うという記事もでています。)銃までも3Dプリンターで作られているという話から、3Dプリンターの技術は相当の精度まできており、実用化が進んでいるのは事実ですが、やはり手軽に使える技術としてはまだまだのようです。

 

3) 特殊なスキルがなくても3Dデザインはできる

いきなり行って、いきなりプリントアウトできるようなデザインができるのか?

今回、3時間もFab Cafeでねばった私が言うのも何ですが(笑)答えはYESです。簡単です。

もちろん思うようにデザインできるようになるにはしばらくかかるのですが、、特殊なスキルは一切必要ありません。このレベルの制作物であれば。使ったのは123D CreatureというiPadアプリ。これで粘度でも触っているかのように、自由にデザインができるのです。

また、もう少し高度なデザインにおいても、AdobeがPhotoshop CCに3D機能を新しく搭載するなど、どんどん手軽に3Dデザインができるツールができてきています。

まとめ:3Dプリンティンター普及は、ものづくりの民主化

3Dプリンターが広がると同時に、それを企画するためのデザインもどんどん身近になりつつあります。アプリなどのデザインツールの普及だけでなく、簡単に思い描いたものが作れる3Dプリンティングのマーケットプレイスも多々できつつあります。

これは、つまり、ものづくりの民主化が起こっているということ。

3Dプリンターが普及し、誰にでも扱えるようになると、ものを作るということが資本力のある大企業だけでなく、今思いついたばかりの個人にも開かれた時代になるのです。工場や金型を持たなくても、アイディアから試作品を作り、生産したものをECで販売することができるのです。

3Dプリンターがこれからのものづくり市場にどこまでのインパクトを与えられるのか、楽しみですね。


Author: Kazuyo Nakatani 中谷和世 Kazuyo Nakatani: 音楽大学声楽科卒業後、留学斡旋企業の営業/マーケティングを担当。その後、USへ渡り2007年にミシガン大学MBA取得。2007年〜2012年P&GにてSK-IIのマーケティングに従事する。うち3年はシンガポールに駐在。現在は東京在住、オンライン動画配信ビジネスのMarketing Directorを勤める。